人に「ちょっとがっかり」してもらう

対人関係に苦労している人や、うつ状態からなかなか抜け出せない人の中には、とても真面目で、まわりからは「信頼できる人」と評価されている人も多いように思います。その信頼に答えてしっかりやろうとするあまり、適度に力を抜くことができず、しんどくなってしまうのですね。カウンセラーからは、「適当さ」を身につけること、がんばりすぎないでやれるペースを保つことを勧めることがありますが、このことが、苦手な人にとってはとても難しいように思います。

私がひとつのポイントだと思っているのは、まわりの人に「ちょっとがっかり」してもらうこと、です。もう少し正確に言えば、まわりの人に「ちょっとがっかり」されたとしても、それを受け入れようと決めることです。まわりの人にがっかりされることは、まわりの期待に真面目に応えようとしている人にとってはちょっと怖いことであろうかと思います。しかし、まわりの人があなたに期待しているものが、あなたがしんどくなるほどのものなのだとすれば、あなたが「そこまではできないよ、無理だよ」と言って、まわりの人に「ああ、そこまではできないのね」と思ってもらうことは必要なことです。

「がっかりされる」と言っても、まわりの人が本当にがっかりするわけではないことも多いように思います。むしろ、自分の内にある「相手にがっかりされたくない」気持ちと折り合いをつけるというところが大事なポイントです。まわりの期待に応えようとして一人相撲になってしまうということは少なくありません。実際には、少し余裕を持って物事に取り組むことができれば、その方が自分らしさを生き生きと発揮することにつながることも多いのではないかと思うのです。