「からだの内側」って感じづらいなあ、と思う

フォーカシングのワークショップなどでは、からだの内側に注意を向けて、フェルトセンス(からだの内側に感じられるとされる、漠然とした意味の感覚)を感じて…というふうにフォーカシングを説明しています。でも、からだの内側を感じることって難しいよなあ、というか…フォーカシングに慣れている人は、いわゆる「からだの内側」でただ感覚を感じるというのとはちょっと違うことをしているような。そんなもやもやがあります。本当は「フォーカシングとは何か」「どうやるのか」を伝えるのに、「からだの内側」にいきなり注意を向けるのではない、もっといいやり方があるのでは、と気になっているのです。

フォーカシングは気がかりな事柄の内容に触れずにその事柄についてセッションができるのが一つの利点なのですが、個人的には、話しながらフォーカシングするのが好きです。事柄を話しながら、自分の言ったことは本当かな、と立ち止まってみたり、自分の内側の感覚というよりも、その事柄が自分にとってどんなこととして感じられるのかに触れてみたり。そうですね…自分の内側に触れる前にまず、自分の気になっている事柄にちゃんと触れることが大事、という感じがしているのかな(書きながらちょっとフォーカシングしてます。そうそう、こういうのが好きなのですよね)。もちろん、一度振り返って「それで、自分のうちではどんな感じがしてるんだろう」と内側に注意を向けることが大事な場面はたくさんあるのですけれど。